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Writing Office Coelacanth Talks
ライティングオフィス シーラカンストークス
記事サンプル3 科学分野
サイドに記事についての解説があります。
(読者向けではなく、クライアント様向けの解説です)
寝ないと太る、の真実。「もっと太りにくい睡眠の取り方」とは

眠りと「太る」の関係には、さまざまな説があります。
1. 寝ればカロリーを消費できないから太る
(『食べてすぐに寝ると豚になるよ』説など)
2. 寝なければ「成長ホルモン」を分泌できないから太る
(成長ホルモンには「脂肪分解効果」があることが知られています)
どちらにも、微妙に間違いがあります。タイミングによっては寝ないほうが太りやすくなりますし、成長ホルモンは寝なくても分泌されるものなので、太りやすさとの関連性は低いはずなのです。
現時点でもっとも正しい説を書くのであれば、
3. 毎日決まったリズムで適度な睡眠を取ることが、もっとも太りにくい
となります。
なんだ、つまらない・・・と思われるかもしれませんが、ここにもうひとつプラスアルファの知識を。たとえば、今あなたが「豆電球」をつけて寝ている人であれば、あることをするだけで肥満のリスクが半分ほどに減るかもしれない可能性があります。
逆に言えば、ほんの些細なことが、あなたの肥満リスクを上げている可能性があるのです。
効率的なカロリー消費には「睡眠」も必要である

確かに、食べてすぐ寝るを繰り返せば、運動量が不足し、太ってしまいます。しかし、
「寝ない時間が多い」=「カロリー消費が多い」=「痩せやすい」
という考え方だけでは、健康な生活を送ることができません。
たとえば、体内ホルモンのひとつである「コルチコステロイド」(副腎皮質ステロイド)。治療にも広く使われるものですが、もともと人間の体内にあるホルモンです。人の1日の周期に合わせて、増えたり減ったりしています。
薬としてのコルチステロイドの副作用は、太ってしまうこと。実は、寝不足では体内のコルチステロイドの量がいつまでたっても減らないのです。言い換えれば、寝不足のせいで自らが抱え込んでいる「肥満の元」の量をコントロールできなくなるということなのです。
まだまだ研究の余地はありますが、睡眠が体内での新陳代謝バランスをよいものに保とうとしてくれる効果を持つことは、確かなようです。もちろん寝すぎもだめですが、「寝ないより、ちゃんと寝た方が太りにくい」のですね。
豆電球をつけて寝ると、肥満リスクが約2倍も高い

眠るときに「豆電球」をつけて寝る方に注目していただきたい、とても興味深い検証があります。
・9ルクスの豆電球をつけて睡眠を取った人(一般的な豆電球程度)
・3ルクス未満の明るさで睡眠を取った人(室内における月明かり程度)
以上2つのグループで、肥満症や脂質異常症のリスクを比較しました。対象は日本人の高齢者、約500名です。
この結果、9ルクスのグループは、3ルクスのグループに比べて1.9倍肥満リスクが高い(=1.9倍肥満になりやすい)ことが確認されたのです。「高齢者」というポイントで多少注意が必要なものの、この2倍近い数字を見逃すことはできません。
出典:「The Journal of Clinical Endocrinology Metabolism」
明るさで何が違うの?といえば、「メラトニン」という体内物質の分泌量です。メラトニンは眠気を呼び起こす効果があり、人間の体内時計(生体時計)を整えてくれるもの。眠りの質にも大きく関係します。
以上のことを踏まえれば、より暗い環境で眠るほうが、より太りにくく、1日のリズムも整えやすいということになります。「テレビを付けたまま寝る」などは、できれば避けたいものなのです。真っ暗では心配ということであれば、間接照明を利用したり、今の灯りを布で覆うなどして工夫することもできます。同じ豆電球でも、比較的暗い灯りのものもありますね。
小さな子どもが「怖い」と言うのであれば、安心できる環境を優先しましょう。寝る環境だけが肥満に直結するわけではないからです。ですが、こんなほんの少しの意識と調整が、あなたの体の中で大きな変化をもたらしてくれること。ぜひ覚えておいてください。
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